昨晩の8時に新宿を出た高速バス「ブルーメッツ号」は朝7時、定刻より少し早く高知駅前に着いた。夜行の高速バスに乗ったのは初めてである。席は独立した3列で前後の間隔も広く、昔乗ったスキー用のバスよりよほど快適だったが、いざ寝ようとすると窮屈で、目を閉じて寝入っても1時間もすると目が覚める。それを繰り返していると、仕舞いには眠る努力をするのが馬鹿馬鹿しくなり、夜が明けないうちから窓とカーテンの間に首を突っ込んで外を眺めていた。
テントで熟睡して翌朝7時に起きた。今日はここから口屋内まで漕ぐ予定である。15キロ程しかないからそう急ぐことはない。それでゆっくり準備した。それぞれのフネに荷物を積み込み、キャンプ場の下の河原から出発したのは10時頃である。
A君がハーモニカを取り出した。ハーモニカは焚火に良く似合う。細長く、少し寂しい
音色を黙って聞いた。一曲終わったのでぱちぱちと拍手する。
[おわり]
第1次四万十川遠征 ツーリングデータ
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